爪白癬

爪白癬(爪水虫)
「爪が白く濁ってきた」「爪が厚くなって靴が履きにくい」といったお悩みはありませんか? その原因は「爪白癬(爪水虫)」にあるかもしれません。爪白癬は日本人の10人に1人(約1,200万人以上)が患っていると言われる、非常に身近な病気です。
「恥ずかしい」「年だから仕方ない」と放置されがちですが、爪白癬が自然に治ることはほぼありません。また、ご家族にうつしてしまう可能性もある感染症です。 大井町駅前皮ふ科では、患者様のライフスタイルに合わせた最適な治療法をご提案します。
1. 爪白癬(爪水虫)の原因とは
爪白癬は、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)が爪の中に侵入して起こる感染症です。 多くの場合、まず「足水虫(足白癬)」になり、そこから白癬菌が爪の周囲の皮膚を通って爪の中に潜り込むことで発症します。白癬菌は皮膚や爪のケラチンというタンパク質を栄養源として増殖します。
2. このような症状はありませんか?(セルフチェック)
爪白癬は、見た目によっていくつかのタイプに分けられますが、代表的な症状は以下の通りです。
- 爪が白や黄色、褐色に濁っている
- 爪が分厚くなっている
- 爪がもろくなり、ボロボロと崩れる
- 爪の表面に白い筋や斑点がある
放置すると爪全体が変形し、歩行時に痛みを感じるようになることもあります。また、見た目では判断しにくい他の爪の病気(乾癬や爪の変形など)との見分けが必要なため、自己判断は禁物です。
3. 当院の診断・検査方法
爪白癬の診断には、必ず菌の有無を確認する検査が必要です。
- KOH直接鏡検(顕微鏡検査)
症状のある爪の一部を削り取り、試薬で処理して顕微鏡で白癬菌を観察します。痛みはほとんどなく、数分で結果がわかります。 - デルマクイック(迅速診断キット)
顕微鏡では菌の確認が難しい場合でも、白癬菌の抗原を検出することで、精度の高い客観的な判定が可能です。
4. 爪白癬の治療法
現在は効果の高い塗り薬も登場し、治療の選択肢が広がっています。
① 飲み薬(内服療法)
爪の奥まで薬剤が届くため、高い効果が期待できます。
- ホスラブコナゾール(商品名:ネイリン):
最新の薬で、1日1回・3ヶ月間の服用で治療が完了します。治癒率が約60%と高いのが特徴です。 - テルビナフィン(商品名:ラミシール等):
長年使われている薬で、半年ほど継続して服用します。
※飲み薬を使用する場合、副作用の確認のために定期的な血液検査が必要となることがあります。
② 塗り薬(外用療法)
「飲み薬は副作用が心配」「他の薬をたくさん飲んでいる」という方に適しています。
- エフィナコナゾール(商品名:クレナフィン)、ルリコナゾール(商品名:ルコナック):
これらは爪への浸透性が高く、爪白癬専用に開発された外用薬です。1日1回、新しい爪に生え変わるまで1年〜1年半ほど根気よく塗り続ける必要があります。
5. 日常生活で気をつけること
治療と並行して、以下のケアを心がけることで再発や感染拡大を防げます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 足を清潔に保つ | 毎日石鹸で丁寧に洗い、指の間までしっかり乾燥させましょう。 |
| 靴のケア | 毎日同じ靴を履かず、数足を交互に履いてしっかり乾燥させてください。 |
| 家族への配慮 | バスマットやタオル、スリッパの共用は避け、こまめに掃除機をかけて剥がれ落ちた皮膚(菌を含んでいる可能性があります)を取り除きましょう。 |
| 健康サンダルの使用を控える | イボイボのついたいわゆる健康サンダルは、足の裏を硬くし、治療の妨げになることがあります。 |
6. 治療期間の目安
爪が生え変わる速度には個人差がありますが、手の爪で半年〜1年、足の爪では1年〜1年半ほどかかります。 見た目が綺麗になっても、爪の中に菌が残っていると再発してしまいます。「自己判断で中断せず、医師が完治と判断するまで」治療を続けることが、最も大切です。
「もしかして?」と思ったら、お気軽にご相談ください。 大井町駅前皮ふ科では、皮膚科専門医が患者様一人ひとりに合った治療プランをご提案し、健康で美しい爪を取り戻すお手伝いをいたします。
医療法人社団恒潤会(大井町駅前皮ふ科)
山本亜偉策
