いぼ

いぼ
「足の裏に硬いものができて歩くと痛い」「手にぶつぶつができて広がってきた」 そんな症状でお困りではありませんか?それは単なるタコや魚の目ではなく、「ウイルス性のいぼ」かもしれません。
いぼは放置すると自分の中で広がったり、ご家族にうつしたりする可能性があるため、早めの治療が大切です。当院では、患者様お一人おひとりの症状に合わせた最適な治療をご提案しています。
1.いぼ(尋常性疣贅)とは?
一般的に「いぼ」と呼ばれるものの多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚に感染してできる、盛り上がった小さなできものです。
ウイルスが皮膚の小さなキズから入り込み、細胞を増殖させることで皮膚が厚く盛り上がります。
いぼ・タコ・魚の目の違い
ご自身では見分けがつきにくいことがありますが、皮膚科では以下のような特徴を確認して診断します。
- いぼ(ウイルス性): 表面がザラザラしており、削ると点状の黒い点(血管の跡)が見えるのが特徴です。
- タコ・魚の目: 皮膚が圧迫や摩擦を繰り返し受けることで硬くなるもので、ウイルス感染ではありません。
「つまむと痛い」場合はいぼ、「押すと痛い」場合は魚の目の可能性が高いと言われています。
2.いぼができる原因と感染経路
いぼの原因となるヒトパピローマウイルスは、人から人へうつるウイルスです。
- 感染経路: 家庭内や学校、プールの脱衣所、公共の浴場、スポーツジムなど、裸足で過ごす場所での接触感染が多く見られます。
- リスク要因: 皮膚に微小なキズがある場合、そこからウイルスが侵入しやすくなります。
3.主ないぼの種類
いぼと一口に言っても、いくつかの種類があり、できる場所や見た目が異なります。
| 名称 | 特長 |
|---|---|
| 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい) | よく見られる一般的ないぼです。いぼ表面がザラザラしており、手足に生じるケースが多いです。 |
| 青年扁平疣贅(せいねんへんぺいゆうぜい | 顔や手の甲にできやすい、あまり盛り上がりのない平らな種類のいぼです。 |
| 伝染性軟属腫(水いぼ) | お子様に多く生じる、中にウイルスを含む液体が入ったツブツブの丘疹です。 |
| 尖圭(せんけい)コンジローマ | 性感染症の一つで、カリフラワー状のいぼが形成されます。 |
4.皮膚科で行ういぼの治療
いぼは自力でハサミなどで切り取ろうとすると、化膿したり感染を広げたりする恐れがあるため、絶対におやめください。皮膚科では、症状や部位に応じて以下の治療を行います。
1. 液体窒素療法(冷凍凝固法)
最も一般的な治療法です。マイナス196度の液体窒素でいぼを凍結・破壊します。
- 頻度: 通常、1〜2週間ごとに繰り返し来院いただく必要があります。
- 特徴: 処置時に多少の痛みがありますが、保険適用内で受けられる標準的な治療です。
2. 外用薬(塗り薬)
- ビタミンD3外用薬: 皮膚のターンオーバーを整え、いぼを柔らかくします。
- モノクロール酢酸: 強力な酸でいぼを壊死させる方法で、お子様などに用いられることがあります。
3. 内服薬(飲み薬)
- ヨクイニン(ハトムギエキス): ウイルスに対する免疫力を高める漢方薬です。副作用が少なく、他の治療と併用することで効果を高めます。
4. その他(レーザー治療など)
難治性のいぼに対しては、炭酸ガスレーザーで組織を除去する場合もあります。
5.日常生活での注意点
いぼの治療中、あるいは予防のために以下のことに気をつけましょう。
- 触りすぎない: いぼを触った手で他の部位を触ると、ウイルスが移ってしまうことがあります。
- 放置しない: 小さいうちに治療を始めれば比較的短期間で治りますが、大きくなると治るまで時間がかかります。
- 根気よく通院する: いぼの治療は1回で終わることは稀です。数ヶ月から、長い場合は1年以上かかることもありますが、あきらめずに続けることが完治への近道です。
当院からのメッセージ
いぼは「いつか治るだろう」と放置してしまいがちですが、周囲の人への感染源にもなり得ます。 「これっていぼかな?」と迷われた段階でも構いません。どうぞお気軽に当院までご相談ください。皮膚科専門医が適切な診断と治療を行い、完治までしっかりサポートいたします。
医療法人社団恒潤会(大井町駅前皮ふ科)
山本亜偉策
