Dr. Aisaku Yamamoto
2026.02.03
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繰り返すニキビにさようなら!
皮膚科医が教える「おすすめ自宅ケア」と「治療のコツ」

「鏡を見るたびに新しいニキビが…」 「市販の薬を使っているけれど、なかなか良くならない」というお悩みをお持ちの方は、決して少なくありません。 ニキビはすごく多くの人が経験する「身近な皮膚の病気」です。 一人で悩んで自己流ケアを続けるよりも、正しい知識を持ってケアすることで、ニキビのない「つるんと肌」を目指すことができますよ。 このページでは、今日からお家で取り入れられるホームケアのポイントと皮膚科での治療について、大井町駅前皮ふ科の医師が分かりやすく解説します!

1. ニキビの原因は「毛穴のつまり(コメド)」から

ニキビは”毛穴が詰まった状態”から始まります。これは「コメド(面ぽう)」と呼ばれるのですが、大まかに2つに分けると

  • 毛穴が詰まって小さな白いふくらみが見える状態(白ニキビと呼ばれます)
  • 皮膚表面に出てきた皮脂が酸化しただけの状態(黒ニキビと呼ばれます)

などがあります。どちらのコメドも、まだ炎症は起こっていません。 また、一見きれいに見える肌でも、皮膚表面には見えてこない「マイクロコメド(微小面ぽう)」が潜んでいることも…。 これらのコメドの中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こすことで、赤く腫れたり(赤ニキビ)、膿がたまったり(黄ニキビ)といったニキビへと進行するのです。 ニキビ跡を残さないためには、「赤くなる前(炎症を起こす前)のコメド」のうちにしっかり対処することが最大のポイントです。

2. お家でできる!ニキビを悪化させない「美肌スキンケア」

毎日のホームケアは、ニキビ治療の心強い味方です。以下の3ポイントをチェックしてみましょう!

① 洗顔は「1日2回、泡でやさしく」

洗顔の基本は1日2回です。

  • NG: 1日に何度も洗う、ゴシゴシ強くこする、スクラブ剤入りの洗顔料を多用する、などといった洗顔は、肌を傷つけ乾燥の原因になります。
  • OK: 洗顔料をしっかり泡立てて、泡で包み込むようにやさしく洗います。 すすぎ残しがないよう、髪の生え際やフェイスラインまでしっかりぬるま湯で洗い流しましょう。
② 保湿は洗顔後すぐに!

「せっかく皮脂を落としたのに、ベタつくものは塗りたくない」と思われる方も多いかと思います。しかし、洗顔後の肌の乾燥を放置していると、皮膚の細胞のターンオーバーが乱れてしまう原因にもなります。 洗顔後はすぐに、「ノンコメドジェニック」(ニキビができにくいよう配慮された設計の製品)と表示のある化粧水や乳液で、しっかり保湿しましょう。

③ メイク落としと日焼け止めの選び方

メイクは帰宅後、できるだけ早く落とすのが理想的です。特に、油分の多いクリームタイプのファンデーション等を使用される場合、毛穴をふさいでしまいニキビ悪化の原因にもつながります。クレンジング剤でメイクを落とした後、そのクレンジング剤も落とすために、低刺激の洗顔料で洗うのが良いでしょう。 また、紫外線を浴びると「肌の乾燥が進んで角層が厚くなる」「紫外線で皮脂が酸化し、ニキビを悪化させる」などといった悪影響が考えられます。したがって、日焼け止めを使用したり、日傘や帽子を利用することがニキビ悪化を防ぐためにも大切になってきます。日焼け止め乳液などの刺激が気になる方は「紫外線吸収剤フリー」や「低刺激」と記載のあるものを選んでみてください。

3. ついついやっていませんか?ニキビの「NG習慣」

  • ニキビをつぶす・触る 自分でニキビをつぶすと周りの皮膚も同時に傷つけてしまい、ニキビ跡(あと)が残りやすくなるので厳禁です。また、手には雑菌がたくさん付着しているので、ほおづえをつく癖があったり、顔を触る癖がある方も要注意です。
  • 髪の毛による刺激 前髪がおでこにかかったり、顔周りに髪が触れたりするのも刺激になります。お家にいるときはヘアピンなどでスッキリまとめましょう。
  • 睡眠不足とストレス 睡眠不足はホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌を促してしまいます。また、皮膚の細胞は睡眠中に細胞分裂を活発に行うとされていますので、肌をきれいにターンオーバーさせるためにも睡眠は非常に重要です。自分なりのリラックス方法を見つけて、しっかり体を休めてくださいね。

4. 「皮膚科に行く」のは、きれいに治すための近道!

「ニキビくらいで病院に行っていいの?」と迷う方もよくいらっしゃいます。 ですが、皮膚科ではお薬での治療だけでなく、専用の器具で毛穴の詰まりを取り除く処置(面ぽう圧出)など、専門的なケアが受けられます。

皮膚科治療のメリット

  • ニキビの原因にアプローチした治療ができる 昔の治療は「今ある赤ニキビ」を抑えるのが主流でしたが、今の皮膚科では、ニキビの原因を検討し、そこにアプローチすることで「ニキビを繰り返さない肌」を目指す治療ができるようになっています。
  • 保険診療が中心 基本的には健康保険が適用されるため、(症状や治療内容にもよりますが)お薬代や診察代を含めて、1回あたり1,000円〜3,000円程度(3割負担の場合)が目安金額となることが多いです。

たとえるなら、ニキビケアは「お庭の草むしり」に似ています。目に見える雑草(赤ニキビ)だけを抜いても、土の中に根っこ(コメド)が残っていると、またすぐに生えてきてしまいますよね。皮膚科では、その「根っこ」からきれいに掃除する方法をお伝えし、新しい芽が出にくい土壌(肌環境)を整えるお手伝いをします。

まとめ:ニキビケアは「正しい知識」と「早めの相談」から

ニキビは再発しやすい病気ですが、適切なホームケアと皮膚科での治療を組み合わせることで、多くの患者様の改善が見込める病気でもあります。 少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽に大井町駅前皮ふ科へご相談ください。

このコラムの執筆者
Dr. Aisaku Yamamoto
医療法人社団恒潤会 理事長。東京都出身。 昭和大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科修了ののち、同大学病院や都立病院等で勤務医として経験を重ねる。この勤務医時代に「武蔵小杉エリアには皮膚科が少ない」というお困りの声を伺ったことがきっかけで、2008年、皮膚科クリニック「こすぎ皮ふ科」を開業。その後2012年に「御嶽山皮ふ科」、2014年に「武蔵小杉皮ふ科」、2017年に「下丸子皮ふ科」、2026年に「大井町駅前皮ふ科」を開業。複数の皮膚科クリニックを運営する理事長業と並行しつつも、現在も診療現場にて、皮膚のことでお悩みになる方を1人でも減らすことを目標に治療にあたっている。プライベートでは筋トレ、ゴルフ、Mrs. Green Appleをこよなく愛している。
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